
江古田では味わえなくなったあのメニューが、他の街ではまだ楽しめる場合もあります。
例えば、江古田駅北口の踏切脇にあった大盛り軒の「鉄板麺」は、東中野で再会する事が出来ます。
そして、南口のソフトバンクの角を曲がった所にあっり、
ファンが多かったにもかかわらず閉店してしまった「炒伽哩(チャオカリー)江古田店」。
こちらは池袋で再会する事が出来るのです。
ちなみに、チャオカリーとして独立するする前は「インド式カレー夢民」の名前でしたが、
こちらの「夢眠」の本家は、東京メトロ副都心線の西早稲田に。
チャオカリーの方は池袋には2店あり、僕が行ったのは「池袋東通り店」。
ジュンク堂書店の左側の道を奥へと進み、約300m。
突き当たりのドラッグストアのちょい手前の右手にあります。

江古田は、カウンター席のみでしたが、カウンター席+2人席。
なんかちょっとカフェっぽい内装。

そして頂いたのが、ベーコンエッグ野菜カリー、810円。
好きだった人にはおなじみですが、野菜というのはキャペツを炒めたもの。
これとベーコン、半熟スクランブルエッグをカレーとあえたのが、このメニュー。
辛さによって値段が違うのですが、僕は20円プラスの3番で。
江古田にお店がある時は、週に一度は食べていたのですが、
江古田店が閉店してからは、約1年ぶり。
カレー戦争が激しい江古田ですが、やっぱ旨いなあ。
半熟スクランブルエッグのとろみの具合がいいんですよね。
薬味は、あの頃も好きだったタマネギのスライスを大盛りで。
薬味までもが懐かしの味ですよ。
お会計の際に、あのキャンディーを頂いて、さらにノスタルジックな気持に。
■炒伽哩(チャオカリー)池袋東通り店
■東京都豊島区南池袋2-11-5 三栖ビル1F
■営業時間
11:30~15:00
17:30~21:30
■定休日:日曜・祝日
■場所はこのへん

この日は、池袋まで自転車で出かけたのですが、
帰り道、立教通りにあるのが、ドリームコーヒー。
江古田からは消えてしまったのですが、
ドリームコーヒーの江古田店は、江古田市場通り商店街の一角にありました。
江古田店は、年配の常連さんが多かったように思いましたが、
池袋店は、立教通りのせいか、学生さんも多いようです。

ブレンドは、あいかわらずの200円。
学生さん達に混じって、この味を知っている大人達がコーヒーを楽しんでます。
毎日、この前を大勢の立教の生徒達が通るのだけど、
その中のどのぐらい人が、ここのコーヒーの味を知っているのでしょうか。
江古田からなくなってしまった残念さを知っているからこそ、
ここにお店がある喜びを味わって欲しいなと思ったりもしました。
■ドリームコーヒー
■東京都豊島区西池袋3-31-10
■営業:9:00~19:00
■定休日:日曜日・祝日
■場所はこのへん
なんだかセンチメンタルな記事になってしまったけど、
これは偶然だったのか、必然だったのか。
実は、池袋には、この本を買いに出かけていたのです。

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日
益田 ミリ
ときどき不安になる。このまま歳とっていくと、どうなるんだろうって-。
夫なし男なし35歳。嫌いなことば「自分探し」。貯金、200万円。
大逆転はなくても「あした」がある! 異色4コマ漫画。
いろんな所で話題になり、しかも賛否両論を巻き起こしている本です。
日常の所々に潜む老いと、将来への不安を35才の女性という視点で描いている
エッセイ風コミック。
結論から言うと、僕は共感できた派。
本の帯に「香山リカ氏 号泣」とあるので、泣ける本として期待して読む人が多いみたい。
だから「泣けなかった」と、反論口調でレビューを書いている人もいますが、
そもそも本なんて、本の帯がホントかどうか検証するために読む物ではないと思う。
中身がどうか、自分自身で感じるために読む物だと思います。
「泣けるor泣けない」という二つの答えしか持たないのは、もったいない。
不満であれば、不満でかまわないけど、自分なりの答えを何か発見して欲しいと思いました。
僕は泣かなかったけど、じんわり出来たので、お気に入りの本です。
食事を楽しみに行くときもそうなんですけど、
評判がホントかどうかという物差しなんか捨てて、
比べるのではなく、美味しいとか、楽しいとかを発見する、
そんな自分の感性を一番大切にして欲しいなと思っています。
ところで、この本の中で、主人公はカフェで働き、
オシャレなお店で美味しい物を食べるのが好きなんだけど、
ふと「お婆さんになったら、オシャレなお店に入りづらそう」って思います。
コツコツ生きて、お店から歓迎されなくなったら悲しいと。
で、僕もふと、オジーサンになっても
エスケープで女子大生に混じって、カプチーノを飲む勇気あんだろうか?
…とか思ったり。
そんな事を考えている時に思い浮かんだのが、ドリームコーヒー。
江古田店は、年配の人たちの憩いの場だったのだのだけど、
無くなってから、あそこに集まっていた人たちは、どこに行ったのだろう?
ささやかな楽しみの場、自分がくつろげる場所、
それを失う事の寂しさは、僕が想像していた以上の物だったんじゃないか…とか。
僕が見た江古田の色んな光景が、オーバーラップしてきたのでした。
そういう風に、ふとした時の切ない感じとかに共感できて、なんだかじんわりする、
僕にとってはそんな本でした。
そして、オッサンになっても、こうして楽しめている自分がいる。
そんなささやかな幸せを、思い起こさせてくれた本でもありました。