
江古田の飲み仲間達と、何か面白い事をしたいと常々考えているのですが、
今回は夏休みを利用して富士登山にチャレンジする事に。
僕は2回目だったのですが、前回は、悪天候の為8合目で断念。
今度こそ頂上へ行きたいという気持ちを胸に、登ることに。
その他の人達は、今回が初の富士登山。
という訳で、登山ガイドのつく、はとバスのツアーをチョイスしました。
初心者にとってツアーの良い所は、
●行き帰りは寝てるだけなので、体力的に楽
●レインウエアなど不十分などの装備のレンタルがある
●個人では予約困難なシーズン中の山小屋の手配をしてくれる
●そしてガイドにアドバイスを貰いながら登れる
ほぼ全員が初心者の場合、ツアーで行くのをオススメします。

バスで富士山の五合目まで。
富士山の登山ルートはいくつかありますが、
一番人気で混雑しているのが、富士すばるライン(吉田口)ルート。
この日は、雨。
遠くから見ると雲がかかっているだけに見えたりしますが、
雲の中は、こうして雨が降っているのです。
五合目では、すぐには登らずに、着替えをしたり食事をしたり、
2時間ぐらい休んでから登ります。
実はこの時点で、2304m。
ここで空気の薄さに体を慣らしておかないと高山病になってしまうからです。
ちなみに、よく「富士山って何合目まであるんですか?」などと聞かれるので、
「富士山は日本一だから、31合目ぐらいかな」などとボケをかますと、
信じてしまう人もいるのですが、どの山も10合目までです。
山を10分割して何分の一登ったという風に表すので、五合目は5/10。
意外と知らない人が多いのにビックリ。

出発前にガイドさんからの装備の点検と、諸注意が。
ビニールカッパしか持っていないような人は、ここでレンタルを強く勧められます。
これは、商売で儲けようとしているのではなく、
レインウエアなどがしっかりしていないと、
雨が降った場合、山頂付近では地獄を見ます。
スニーカーでの登山もやめた方がいいです。
靴がこわれてガムテープでまいたり、手袋を履いている人も見かけました。
必須装備
●トレッキングシューズor登山靴
●レインウエア上下
●リュック
●ストック
●ヘッドライト
あればいいもの
●速乾性のシャツやパンツ
●リュックのカバー
●フリース
神保町のビクトリアなどでは、富士山応援セットとして、
レインウエア、リュック、トレッキングシューズの3点セットが、
1万5千円前後で、売られています。
また、5合目のコインロッカーに、下山してからの
着替え、下着、スニーカーなどを預けておくと、
雨に打たれて下山しても、乾いた物が着られるので嬉しいです。
また、お風呂に入った後は、登山靴を履きたくなくなるので、
スニーカーとかクロックスとか、持っていくといいでしょう。

さあ、いよいよ登山のスタートです。
吉田口は、登山道が整備されているので、割と登りやすい道。
初心者に優しい反面、登山好きなどに言わせると、単調な道。
僕も2回目以降は、須走口などをオススメしますが、
でも、いろんな事を差し引いても、初心者は吉田口を選ぶのがベストでしょう。

6合目ぐらいまでは、まだまだ楽勝。
でも、ここで大事なのは、ゆっくりと登ること。
酸素の薄さに徐々に体を慣らしていく事が大事です。

7合目ともなると、徐々に岩場が険しくなってきます。
ここでポイントなのですが、
初心者は前の方、ガイドの後ろを歩くと楽です。
足場がわかりやすい他、休憩ポイントでは到着順に休憩に入り、
いっせいに出発するので、前の方が休憩時間が長いのです。
登山、休憩の最中は、ダースベイダーなみにスーハーしながら登ると、
酸素の摂取がよくなり、高山病になりにくいです。

すでに雲海の上を歩いています。
でも、上にもまだまだ雲はあります。

水平に撮ってみると、斜面もかなり急になってきました。

7合目付近は、ずっとこんな岩場が続きます。
「次の休憩は、あの鳥居の場所で」
などと、ガイドさんの声が目標となり、やる気となるので、
必ず後ろの人達にも伝えましょう。

7合目の真ん中あたりにある鳥居荘で、2900メートル。

先ほどよりも、雲海が濃くダイナミックになってきました。
こうして、中腹の山小屋などで、何度も休憩しながら登っていきます。
トイレは全て有料で、200円取られるので、
あらかじめ小銭を用意していきましょう。
6合目のトイレが悲惨なぐらい臭く汚いので、
この7合目ぐらいまで、ガマンした方がいいです。
なので5合目でしっかり済ませておく事。
休憩の時間は、水分補給と、カロリーメイト的エネルギーをとる事。

本日の宿である、8合目の山小屋を目指します。
なんか、空が近くなってきた気がします。

雲海も遙か下の方へ。

さあ、いよいよ本日の宿、太子館が見えて来ました。

そして、到着!
標高は3100メートル。3000越えました!

レインウエアと靴をビニール袋に入れるように指示され、
宿泊スペースに案内されます。
宿泊は雑魚寝で、自分のスペースはシュラフ1つ分のみ。
足もとの方に荷物をまとめて置きます。
洗濯ロープはありますが、短期間で乾くわけもなく、
濡れてしまった物は、ビニールのゴミ袋等に分別しし隔離した方がいいです。

食事は、カレーと少々のおかずのみ。
山小屋ではどこもカレーなので、カレーが苦手な人は先に申告しておく事。
…といっても別料理は用意されず、このおかずだけで食べる事に。
なので、自分でレトルトのおかずを用意して行った方がいいです。
ただし、火や電子レンジ等はないので、切って開けるだけの物に。

午後19時頃に就寝、仮眠して、23時には起きて
御来光へ間に合わせるために、山頂へと出発します。
ここで、あると便利な物
・耳栓
・アイマスク
イビキもうるさいですが、遅れてきた団体の話し声、
おばちゃんのおしゃべりがうるさいので、耳栓があるとベスト。
また、到着の関係で消灯が遅れることもあるので、
アイマスクもあるといいでしょう。
僕はタオルを顔にかけて寝ましたが。
ここらで、そろそろ高山病の症状が出始める人達も。
高山病にならないよう、深い深呼吸をしながら寝ましょう。
高山病の治し方で、風船を膨らませさせるという方法もあります。
膨らませる為に、しっかりと空気を吸うからです。
ちなみに、ここで翌日どうするか確認されます。
ここでギブアップしてしまうと、一人で自力下山しなければなりません。
今日来た道を、翌日一人でトボトボと帰るのです。
そうならないように、高山病対策というのは、本当に重要なのです。
ちなみに、酸素ボンベは、一時的なもので、気休めにしかなりません。
それよりも、薄い空気の中から、最大限に酸素をとる呼吸法をマスターし、
薄い空気になれた方がいいです。

出発の時間、まさかの大雨。
ここで、乾いた物を着られればいいのですが、
ここまでの間で、リュックが雨で水浸しになっている事もあります。
撥水ぐらいじゃダメで、防水でも、どこからか水が進入してきます。
雨対策として
山頂アタックへの着替えは、
ジップロックに2重に入れて持っていきましょう。

八合目から登山開始して、次の本八合目へ。
さらに気温もさらに下がり、濡れた服だと、凍えそうになります。
ここで、登山の最終意思確認が行われます。
ここであれば、登山道と下山道が交差するので、
リタイア組も、ここで待って、一緒に下山する事が出来るからです。
ただし、別の山小屋で休むわけですから、山小屋への素泊まり料金が発生します。
グループだと励まし合いながら登れるのですが、
一人だと精神的にきつくて、ここでリタイアする人が多数いました。

9合目をすぎると、一旦解散の宣言が出され、
自分のペースで山頂を目指すように言われます。
つまり、遅い人を待っていて、御来光に間に合わない事のないようにです。
このように、空が白んできますが、この状態になってからが長いので、
御来光までに山頂へ到着する人がほとんど。
8合目での雨が嘘のように、下界には穏やかな雲海が。
でも、あの雲の中が、大雨だった訳です。

そして、御来光!

江古田の富士登山隊の登頂記念の旗代わりに、江古田Tシャツも持っていきました。

山頂では、気圧の関係で、ポテチの袋もこんなにパンパンに。

山頂の記念碑は、記念撮影ラッシュ。

山頂にはためく日の丸。
日本人で良かったと、誇らしく思える瞬間です。
一生に一度は、この山頂に登っておきたいという夢が叶いました。

火口にかかる虹。
これを見られるのはかなりラッキーな事だと、ガイドの方が言っていました。
あの悲惨な雨があっての事。
この素晴らしい光景を見るために必要な物だったのです。

さあ、今度はあの雲の下へ。
実は上りより下りの方がつらいという事、この後、知る事になるのでした。
でも、来年も登るぞ!
おーーーーーー!